ランニングをするひとが増えたことで、市民ランナーが参加することのできるマラソン大会もどんどん増えている。今回は、エントリー手順の一例や大会に向けて準備しておくと便利なもの、そして海外の大会への参加について紹介していく。
エントリーの方法、準備しておくと便利なものとは?
大会への出場を決めたら、まずはエントリーを行い、必要なものを準備しよう。準備が結果の8割を決めるともいえるほどなので、しっかりと準備をして当日に臨んでもらいたい。
【エントリー方法の一例】
①大会ホームページやエントリーサイトの専用ページで必要事項を記入し、申し込み。
②参加料振り込み。(クレジット決済や、当日現地支払いの場合もあり)
③エントリー後も、大会ホームページなどで随時情報をチェック。
④ゼッケンを事前に受け取る。
【必要なもの】
□飲みもの(意外と見落としがちなのは、行き帰りなど移動中の飲みもの)
□着替え(安いものでいいので、少し余分に持っていると安心。特にインナー)
□ラン用靴下(長い距離を走る場合、ラン用靴下の履き心地を一度味わうとやみつきになるはず。また、スタート直前に履き替えたほうが快適という場合も)
□防寒具など(走り終えたあとに汗で冷えないように、羽織るものを必ず一枚は持っていこう)
□帽子やサングラス・日焼け止めなどの日差し対策グッズ(走っている間はもちろん、スタート前、ゴール後など、大会時は日中ずっと外にいることも多い)
□健康保険証(当日は何が起こるかわからない。急な体調不良に備え、ランの最中にも身に付けたい)
上記の一覧はあくまで必要最低限のもの。ひとによって必要なものは異なるため、大会ホームページやエントリーサイトの情報や参加経験が豊富なランナーの意見なども参考にしながら、自分用の持ちものリストを作るのがベストだ。また、持病があるひとは薬を忘れずに。遠方に赴く場合などは現地調達も難しくなるため、念のために持っているだけでも、かなりの安心感を得ることができる。持ちものをしっかりと揃えることができれば不安要素もそれだけ少なくなり、より大会に集中することができるのだ。
海外旅行も兼ねて、海外の大会にもエントリーしてみよう
日本国内とはまた違った景色を楽しみながら走りたい、または大会に初挑戦するからこそ、外国で思い切り楽しみながら参加してみたいなどいろいろなひとがいると思うが、海外旅行を兼ねて大会に参加することは、実際にとても楽しい経験になると人気。日本人も参加しやすいような海外のマラソン大会は、観光客誘致の目的も大きく、風光明媚なスポットで行われることが多い。
マラソンイベントに参加した客が、そのまま地域のバーに流れ込んだり、その後も数日間滞在して観光やショッピングを楽しんでくれれば地域振興もねらえる。その国や地域のなかでも美しく、有名なスポットを走ることが多いため、普通の観光に飽きてしまったというひとにももってこいだ。以下、実際にあった海外のマラソン大会でのスケジューリングをご紹介する。
8月15日21時 シカゴ着。マラソンのスタート地点から徒歩数分のホテルに宿泊。夜中にバーに行く。
8月16日10時 シカゴマラソンスタート。夕方完走。大会中に知り合った人々や伴走者と、夜のシカゴに繰り出す。
8月17日朝~夜 シカゴから離れて観光。
8月18日 引き続き観光→帰国。
8月19日 夏休み明け出社1日目。シカゴマラソンの土産などを渡す。
8月20日 シカゴで出会った人々から当日の写真などが届き、また今度ほかの海外のマラソンに参加しようという話が持ち上がるなど、その後も友人関係が続く。
このように、大会の日程さえ合えば、社会人の短い夏休みを利用して、十分に楽しむことができた。日本の大会だと遠方で開催される大会に参加しても、どうしても気持ちが大会メインになってしまい、出場を重ねるうちになんだかアスリートのような気持ちになってしまうひともいると思う。それでいいというひともいるかもしれないが、たまに海外の大会にも参加して、純粋に思い切り楽しみながら走ることができれば、きっとランとの関係性もより良いものになっていくだろう。海外では、日本の大会にあるような関門ごとの制限時間を設けていない大会もあり、そういった点も、よりのびのびとした気持ちで参加することができるポイントになっている。
現在は、旅行代理店が組んだランニングツアーも多くなっており、飛行機・ホテルはもちろん、周辺の観光情報も提供してくれるので安心して参加することができる。こういったツアーに参加すれば、日本人同士でも普段出会うことのないひととランを通じて交流が生まれるなど、楽しみも増える。
近頃は、インターネットでの受付が主流となっているため、大会へのエントリーは驚くほど簡単。これまで参加したことのないひとは、「エントリー」と言われて少し敷居が高そうと感じてしまうこともあったかもしれないが、これを機に一度興味のある場所で開催される大会について調べてみてはいかがだろうか。
Illustration: Fujii Tomoko
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