【Column】コース選びで走ることが習慣に

走る距離やペースは、そのひとの体力によって変動する。たとえば、一般的には1キロ6分ペース、つまり10キロを1時間かけて走るくらいが最適だといわれるが、初心者がいきなり10キロ走るのはとても難しい。反対に、走ることに慣れていけば、徐々に自分にとっての適正距離やペースを掴むことができる。

ランは、続けていくことが何よりも重要だ。健康のために走る場合も、ほかの何かを求めて走る場合も、習慣にすることに意味がある。そのためにも、走りやすく、自分に合ったコースをいくつか見つけておきたい。どんなスポーツも、自分に合ったものを見つけることが長続きの一番の秘訣なのだ。


都心近郊でおすすめのコース

東京都内のランニングコースと言えば、多くのひとが思い浮かべるのは皇居だと思う。週末に皇居を訪れれば、ウェアに身をつつんだ老若男女の姿が目立つ。もちろん、皇居以外にもランに適したコースはたくさんある。好きな風景や出会いたいひとなど、さまざまな視点でコースを選んでみると、また違った楽しみ方もできるのでは? 以下、都心近郊でおすすめのコースをいくつかご紹介する。


お台場湘南海岸の海辺コース

  ※景色良好・ひと多め・場合によってシャワールームなども完備


みなとみらい港北ニュータウンの街中コース

  ※街中を走る為、イベントも多い。そのまま他のイベントや会社に行くことも。


駒沢公園代々木公園小金井公園新横浜公園の公園内コース

  ※公園内にジムやシャワールームが併設されている場合もある。


多摩川多摩湖グリーンロードなど、川辺コース

  ※景色良好・一人で走っているひとが多め。


⑤各地方自治体内などよく知っている場所を使うご近所コース

  ※慣れた土地での安心感。近所のひとと挨拶を交わすなどのコミュニケーションの場にも。


それぞれのコースの特徴を知るために、始めはいろいろなコースを走ってみて決めるのもいい。ずっと同じコースを走るのもいいし、毎日違うコースを走るのも変化があっていい。


全国でおすすめのコース


旅先にもシューズとウェアを持っていって走るというひとは意外と多い。知らない土地での新たな発見は、旅をさらに楽しいものにしてくれる。ここでは、季節ごとにおすすめしたい全国のコースをご紹介。


【春】  

茨城県 ネモフィラの花畑 / ひたち海浜公園  

山梨県 芝桜 / 富士芝桜まつり 

北海道 菜の花畑 / 滝川市 


【夏】

山梨県 ひまわり畑 / 明野ひまわり畑

北海道 彩りの畑 / 富野ファーム

茨城県 コキアの花畑 / ひたち海浜公園


【秋】

京都府 一面の紅葉 / 鞍馬山 ※トレイルランニングを行う場合はきちんと前準備を!

東京都 一面の紅葉 / 外苑前

北海道 美瑛の丘


【冬】

沖縄県 首里城及び離島海岸 ※ランニング禁止エリアもあるので注意

鹿児島県の奄美群島 各島の海岸 ※ランニング禁止エリアもあるので注意


地元とは冷えこみ方や気温の変化の仕方が違うことが多いため、持っていくウェアには注意したい。念のために保険証を所持・緊急時連絡先もメモをしておこう。また、雪の多い地域を慣れていないひとが走るのは危険を伴うので、無茶はしないことが大切。


コースによって、見える風景が変わる。出会うひとも変わる。手に入るものも変わる。お気に入りの土地をとことん走り続けるか、変化を楽しみながら違ったコースを走るのかは、あなた次第。気持ちの面でも体力面でも、自分に合った場所を走ることができれば、ランは長続きする。今回はいくつかおすすめの地をご紹介したが、これを機に、もう一度普段のコースを見直してみてはいかがだろうか。また、ぜひ旅先でのランも体験してみてもらえればと思う。


Illustration: Fujii Tomoko


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