【疾走コラム】ランニングコミュニティが仕掛ける真剣な遊び「TOKYO CITY EKIDEN」

3月31日、「TOKYO CITY EKIDEN」が開催されました。

ただストイックにタイムを狙うのではなく、仲間と盛り上がることを目的にゲーム感覚で競う駅伝形式のイベントとして、東京を中心に活動する『RED RUN CLUB』の呼びかけにより行われたイベントです。


初回となる今回は、代々木上原のランニングステーション『&MOSH』を拠点に、首都高速道路の真下(初台交差点)を折り返して帰ってくる、約3kmのコースを設定。皇居や公園など、定番のランコースではなく、夜の東京の街なかを競いながら走るというのが、「TOKYO CITY EKIDEN」流の楽しみ方です。

参加したのは、『RED RUN CLUB』をはじめ、『EN ROUTE RUNNING CLUB』や『フイナムランニングクラブ♡』、『ビームス走ろう会』という東京を拠点に活動する4つのランニングコミュニティ。

(RED RUN CLUB)

(EN ROUTE RUNNING CLUB)

(フイナムランニングクラブ♡)

(ビームス走ろう会)

1チームは4人で構成。事前に提出された想定タイムを元に、チームによってはハンデが設けられます。

街なかや広いコースでの駅伝となると、走っている最中の仲間の状況がわからないため、応援や次走者の準備がスムースにできないということがよくあります。

その点、「TOKYO CITY EKIDEN」では、会場にディスプレイを設置し「LINE HERE」でランナーの位置情報が常に確認できるように工夫。会場にいながら、走っている仲間の位置と順位が把握できるため、応援に出て行くタイミングを合わせやすく、結果応援にも熱が入るという好循環。なるほど、ツールを上手く使うことで、本格的にレースを楽しむことができるというわけです。

今回見事優勝を果たしたのは『EN ROUTE RUNNING CLUB』。主催からオリジナルの賞状が授与されました。イベントを盛り上げるための、このあたりの準備も抜かりない。手作りでも、いろいろと知恵を出し合い、みんなで楽しみながらイベントを作ることで、ランをもっともっと面白くすることができそうです。

ちなみに優勝チームのひとりに感想を聞いてみたところ「メンバーに女性が多く、スタート時にハンデをいただいたのですが、いつ抜かされるか不安でドキドキしていました。優勝できて嬉しいです!」とのこと。


走り終えたランナーたちは、『&MOSH』特製の栄養補給や美容効果などを考慮したスムージーやビールで喉の乾きを癒し、コミュニティの垣根を超えて会話を楽しみ親交を深めました。このあたりはもはや定番です。

ランニングコミュニティが主催となり、異なるコミュニティを集めて走る機会をつくった今回の「TOKYO CITY EKIDEN」。駅伝形式でチームを組むことで、日頃一緒に走っている仲間同士でもより一体感が増し、ゲーム感覚で“競い合う”ことで、白熱したバトルをみせました。

東京だけでなく全国や世界でランナー人口が増え、コミュニティも多様化をみせている今、走ることで交流を深めたり、工夫してとにかく“真剣に”遊んでみたり。走ることをひとつとっても、新たな楽しみ方が広がっています。

コミュニティを超えて、場所を変えて、新しい走ることが生まれてくる瞬間を、これからも紹介していきたいと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000