【Column】音楽を聴いていつも以上に気持ちのいいランニングを

「運動をしたい」と日ごろから思ってはいても、なかなか行動に移せないというひとは多いはず。そんなひとにおすすめしたいのが、音楽を聞きながらのランニングだ。自分の好きな音楽を聴いて楽しみながら走ることは、想像以上に気持ちが良いもの。実際に多くのひとがランニングに音楽を取り入れているなど、広く浸透している「ランニングと音楽」の関係性について、改めて整理してみた。


時間を忘れて無理なく走る


 健康増進やダイエットに効果のあるランニングだが、より良い効果を得るためには20分以上のランニングが必要。脂肪は走り始めてから20分後に燃焼が始まるので、それまでにランニングを止めてしまっては本格的な脂肪燃焼にたどりつけない。しかし、20分以上走り続けるというのは、初心者にとって結構キツイもの……。そこで、音楽のチカラを借りるのだ。

 リズムに合わせて一歩一歩踏み出すことで、単調ともいえるランニングが、心躍る運動に変化する。音楽を聴きながらドライブしたり、料理をしたり、体操をしたりするのと同じで、ランニング中も心が和み楽しい気持ちなってくるのだ。音楽を聴きながらであれば、初心者でも時間を忘れて無理なく走ることができる。


自分のペースに合ったBPMを


 ランニングに欠かすことのできない音楽。曲のテンポによって、知らぬ間にペースが上がってしまうなんてこともよくある話だ。思いがけずペースが上がってあとでつらくなり、「結局あまり走れなかった」という結果を避けるためにも、できるだけペースを一定に保つ工夫をしたい。気分が上がるアップテンポな曲も良いが、適切なペースで走り続けるためには一定のテンポを刻む曲を選ぶことが理想といえる。

 自分のペースにあったテンポの曲を探すには、BPMを意識することが大切。BPMとは1分間あたりの拍数のことで、この数値が高ければアップテンポ、低ければスローテンポということになる。ランニングに適したBPMは一般的には160前後と言われているので、選曲の際には意識してみてほしい。自分のペースに合ったBPMの曲を聴きながら走れば、より良い運動効果が期待できるだろう。


イヤホン選びでさらに快適に

 

 音楽を楽しみながらランニングをするのに重要なのが、イヤホン。まず重要なのが、ランニングの邪魔にならないこと。有線型のイヤホンは構造がシンプルで使いやすい反面、ひっかかりやすく邪魔に感じてしまうことも。近頃はワイヤレスのイヤホンが主流となってきており、活用するランナーも増えている。また、防水性もきちんと確認しておきたい。防水機能を備えたものであれば、汗をかいたときや急な雨に見舞われたときも安心だ。ただ、一つ注意しなければいけないのが遮音性である。遮音性が高ければ高いほど、イヤホンから流れる音楽の世界にひたることができるが、公道をランニングする際は思わぬ事故につながることも。片耳のみに着けるか、あえて遮音性の低いものを選び周りの音も聞きとれるようにするなど、使い方には注意が必要だ。

 ランニングはつらく苦しいというイメージをもつひとも多いが、音楽によって楽しく走ることができる。あわせて健康的な体づくりにもつながるため、ランニングにはまるひとはどんどん増加している。音楽好きであれば、音楽を聴きながら外を走ることの楽しさ、に必ずハマることだろう。ぜひ、以上の内容を参考に、あなたに最適なランニングのスタイルを見つけてほしい。


Illustration: Fujii Tomoko

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